失敗談:体育館やホールでのホワイトバランスと色被り
「ちゃんと撮ったはずなのに、なんか緑…」
体育館やホールでの撮影。
露出も合っている、ピントも問題ない、ブレてもいない。
それなのに、家に帰ってデータを開いた瞬間に感じる違和感。
- 肌がなんとなく緑っぽい
- 白いはずの壁が黄緑やマゼンタ寄り
- ユニフォームの色が別物に見える
「なんか変だな……」
これは、ホワイトバランスと色被りの典型的な失敗です。
原因は「光が一種類じゃない」こと
体育館やホールは、写真にとってかなり厄介な環境です。
よくある光源の組み合わせは:
- 水銀灯(緑が強い)
- 蛍光灯(メーカーや色温度がバラバラ)
- LED(場所ごとに色味が違う)
- 外光(窓から入る昼光)
これらが同時に存在しています。
カメラのオートホワイトバランス(AWB)は
「画面全体を平均して白を探す」ため、
- コート中央は緑寄り
- 客席側はマゼンタ寄り
- 窓際は青っぽい
といった、場所による色ムラが起きやすくなります。
実際にやらかした失敗例
ケース①:AWB任せで連写
試合中は動きが速く、設定を詰める余裕がなく
「とりあえずAWB」で撮影。
結果
- カットごとに色がバラバラ
- 現像で一括調整できない
- 肌色が不自然で使用不可カット続出
ケース②:プリセット(蛍光灯)を信じすぎた
「体育館=蛍光灯」と思い込み、WBを蛍光灯に固定。
結果
- 実際はLEDと水銀灯が混在
- 余計に緑被りが強調
- 白が白にならない
失敗から学んだこと
① 体育館の光は「信用しない」
目で見た色と、センサーが感じる色は違います。
特に水銀灯の緑は、肉眼より写真で強く出ます。
② 「白いもの」は意外と白くない
床のライン、壁、ユニフォーム。
どれも完全な白ではないことが多く、WBの基準にするとズレます。
③ RAWで撮っておいて本当に助かった
JPEG撮って出しだったら、色被り修正はほぼ不可能。
- 色温度
- 色かぶり補正(グリーン ⇔ マゼンタ)
この2つで、最低限の救済ができます。
今、意識している対策
- 撮影前に一度、グレーに近い場所でWBを確認
- AWBでも、同じ場所・同じ光でまとめて撮る
- 重要な案件はRAW必須
「完璧な色」を狙いすぎず
→ 肌が破綻しないことを最優先にしています。
まとめ
体育館やホール撮影での色被りは、
技術不足というより環境要因が大きい失敗です。
なぜズレるのかを知り、
完璧を求めすぎず、後処理できる余地を残す。
それだけでも、
「なんか変だな…」の回数は確実に減ります。
